Concept


聴き飽きた筈の曲を久しぶりに聴いた時 やっぱり良いなあと思う。解り切っているし、もう飽きたとさえ思っていたのに度々ハッとさせられる。そればかりか、何故だかむしろそういうものにこそとりわけ「良い」と思い知らされる。なんて二番煎じな気持ちなんだろうと思う。

ずっとついてくるその感覚は、誰かが良いと思ったものを自分も 「良い 」と思ってしまった事実だ。

ところがその「良い」は誰に強いられたのだろうか。その実、それがもともと「良い」ものなのではなく、良さを考える時、それは元来自分の中にしかないのだ。詰まる所、その価値はもはや自分のものなのだ。

それはきっと、聴き飽きた曲にも、毎日見ている景色にも、笑えない古臭い洒落にも、
当然と化した友人の存在にも、無論、古着にも、僕らは感取する。

古着と古着を着る事は二番煎じだ。
だがそこには自分が決めた価値がある。
何処にでもあるのに、一つしか無い価値がある。

図らずして、オリジナルを圧倒する事さえ珍しくない。

皆様に、そんな古着を、唯一の二番煎じを。

IMG_9704
IMG_9665
IMG_9683